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関東地方の名湯一覧

日本全国には数えきれないほどの温泉があり、どの温泉が良いか迷ってしまいますね。

そこで日本経済新聞社の企画の『日本百名湯』およびNPO法人健康と温泉フォーラムが選定した『名湯百選』から、関東地方にある温泉教授や温泉療法医がすすめる温泉地を紹介します。

温泉旅行の参考にしてください。

茨城県の名湯

【袋田温泉】(ふくろだおんせん)

所在地:茨城県久慈郡大子町
泉質:ナトリウム硫酸塩塩化物泉、単純温泉
特徴:
名湯百選の1つ。
温泉は飲泉による効能があるとされ、飲用医薬部外品としての許可を取得している。
袋田温泉の周囲には大子温泉、月居温泉、淺川温泉などがあり、「奥久慈温泉郷」を構成している。
日本の滝百選の1つ『袋田の滝』をはじめ、『月待の滝』などの自然が楽しめる。
春は新緑・秋は紅葉・冬は袋田の滝の凍結が見どころ。

【大子温泉】(だいごおんせん)

所在地:茨城県久慈郡大子町
泉質:芒硝泉
特徴:
名湯百選の1つ。
温泉は肌を滑らかにするとされ、「美人の湯」の異名を持つ。
久慈川沿いに温泉街が広がっており、温泉街より少し離れたところにある『道の駅奥久慈だいご』で温泉を楽しめる。
また、日帰り温泉施設『森林の温泉』の名物は、近隣で採れたりんごを浮かべた『りんご風呂』。

栃木県の名湯

【那須温泉郷】(なすおんせんきょう)

所在地:栃木県那須郡那須町
泉質:硫黄泉、単純泉、炭酸水素塩泉など
特徴:
日本百名湯の1つ。
日光国立公園内の那須岳南麓に位置し、那須町(一部は那須塩原市)に散在する温泉の総称。
付近には皇室が静養に訪れる『那須御用邸』がある。
那須温泉の開湯(鹿の湯)は西暦630年と歴史があり、平家物語においては那須与一が扇の的を射る際の祈りに「那須の温泉」が登場する。

※郷内の温泉
⇒那須湯本温泉(なすゆもとおんせん)―硫化水素泉、酸性明礬泉など。
⇒大丸温泉(おおまるおんせん)別名:奥那須温泉(おくなすおんせん)―単純泉
⇒弁天温泉(べんてんおんせん)―単純泉
⇒北温泉(きたおんせん)別名:天狗温泉(てんぐおんせん)―単純泉、弱食塩泉、鉄泉
⇒八幡温泉(やはたおんせん)―単純泉
⇒高雄温泉(たかおおんせん)―硫酸塩硫化水素泉
⇒三斗小屋温泉(さんどごやおんせん)―単純泉
⇒板室温泉(いたむろおんせん)―単純泉、国民保養温泉地

【塩原温泉郷】(しおばらおんせんきょう)

所在地:栃木県那須塩原市
泉質:塩化物泉、炭酸水素塩泉、硫酸塩泉、硫黄泉、酸性泉、単純泉
特徴:
日本百名湯・名湯百選の1つ。
箒川沿いの谷間を中心に点在する11の温泉の総称。
古くから塩原十一湯と呼ばれ、1000年以上の歴史を持つ温泉郷。
うち、新湯温泉と元湯温泉については「奥塩原温泉」と呼ぶこともある。
温泉街には古くからの共同浴場が多く、「岩の湯」「不動の湯」「もみじの湯」などの無人露天風呂がある。
また、温泉郷内で使える『湯めぐり手形(割引特典付き)』が発行されている。
周辺の観光スポットに『道の駅湯の香しおばら(アグリパル塩原)』『もみじ谷大吊橋』『竜化の滝、回顧の滝、布滝(塩原十名瀑)』がある。
名物は地元の饅頭店が考案した『とて焼き』。

※郷内の温泉
⇒大網温泉(おおあみおんせん)―硫酸塩泉、源泉かけ流し
⇒福渡温泉(ふくわたおんせん)―塩化物泉、炭酸水素塩泉、単純温泉
⇒塩釜温泉(しおがまおんせん)―塩化物泉、炭酸水素塩泉、単純温泉
⇒塩の湯温泉(しおのゆおんせん)―ナトリウム・カルシウム - 塩化物泉
⇒畑下温泉(はたおりおんせん)―塩化物泉、単純温泉
⇒門前温泉(もんぜんおんせん)―塩化物泉
⇒古町温泉(ふるまちおんせん)―単純温泉、ナトリウム・カルシウム - 塩化物泉、ナトリウム‐塩化物・炭酸水素塩泉
⇒中塩原温泉(なかしおばらおんせん)―単純温泉
⇒上塩原温泉(かみしおばらおんせん)―塩化物泉、炭酸水素塩泉、単純温泉
⇒塩原新湯温泉(しおばらあらゆおんせん)―硫酸塩泉、硫黄泉
⇒塩原元湯温泉(しおばらもとゆおんせん)―含硫黄 - ナトリウム - 塩化物・炭酸水素塩泉(硫化水素型)低張性中性高温泉

※出典:塩原温泉郷公式ページ

【鬼怒川温泉】(きぬがわおんせん)

所在地:栃木県日光市
泉質:アルカリ性単純泉、単純泉
特徴:
日本百名湯の1つ。
古くは滝温泉という名前で、日光詣帰りの諸大名や僧侶のみが利用可能だった。
現在は温泉街にホテル・旅館だけでなく、リゾートマンションや企業の保養所などが連なり、市営の公共浴場や足湯、民間の入浴施設も多数ある。
周辺の名所として、『龍王峡』『鬼怒楯岩大吊橋』『鬼怒川ライン下り』『東武ワールドスクウェア』『日光江戸村』などがあり、圏央道や外環道の開通や空港からのアクセスの良さなどもあって外国人観光客や首都圏からの観光客も多い。

【奥鬼怒温泉郷】(おくきぬおんせんきょう)

所在地:栃木県日光市
泉質:炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫黄泉
特徴:
日本百名湯の1つで、関東最後の秘湯と言われている。
鬼怒川の源流部付近にあるため、鬼怒沼・尾瀬への登山客の利用も多い温泉地。
郷内の温泉はいずれも一軒宿で、それぞれ自家源泉を持っているため、泉質もいろいろ。
近隣に温泉が自噴している野湯が多数あり、『湯沢噴泉塔』は天然記念物となっている。
なお、温泉郷の入り口にある『女夫渕温泉』から先はマイカー禁止。

※郷内の温泉
⇒加仁湯温泉(かにゆおんせん)―塩化物泉、硫黄泉
⇒八丁の湯(はっちょうのゆ)―単純泉、塩化物泉
⇒日光沢温泉(にっこうさわおんせん)―塩化物泉、硫黄泉
⇒手白澤温泉(てしろさわおんせん)―塩化物泉、硫黄泉

【日光湯元温泉】(にっこうゆもとおんせん)

所在地:栃木県日光市
泉質:ナトリウム硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物温泉(中性低張性高温泉)、硫黄泉
特徴:
名湯百選の1つで、酸ヶ湯温泉・四万温泉とともに国民保養温泉地第1号。
冬の寒さが厳しいため、昭和初期までは主に夏だけの湯治場だった。
江戸時代は「中禅寺温泉八湯(ちゅうぜんじおんせんはちゆ)」、明治期は「日光温泉(にっこうおんせん)」と呼ばれていた。
1878年(明治11年)、イギリスの探検家イザベラ・バードがこの温泉を訪れ、宿泊した。
湯の湖畔にホテル・旅館が建ち並び、湯ノ平湿原には源泉がある。
また、源泉地の隣には日光山輪王寺別院の『温泉寺』があり、参拝客はお寺に引かれた温泉に浸かることができる。

群馬県の名湯

【草津温泉】(くさつおんせん)

所在地:群馬県吾妻郡草津町
泉質:酸性泉(酸性低張性高温泉)、硫黄泉、含アルミニウム泉
特徴:
日本百名湯・名湯百選の1つ。
温泉の自然湧出量は毎分3万2300リットル以上で、日本一を誇る。
江戸時代は日本三名泉(他は下呂温泉(岐阜県)と有馬温泉(兵庫県))の1つに数えられ、温泉番付においても当時の最高位が定位置だった。
温泉街の中心部には草津温泉の中核をなす源泉、『湯畑』があり、年に3回、湯の花が採集されている。
他にも草津温泉の源泉で唯一白濁している『白旗(しらはた)』、『西の河原(さいのかわら、にしのかわら)』、『地蔵(じぞう)』など、数々の源泉がある。
名物は『熱の湯』の湯小屋で行われる『湯もみショー』。

【伊香保温泉】(いかほおんせん)

所在地:群馬県渋川市
泉質:硫酸塩泉、メタけい酸単純泉(温泉法上の温泉)
特徴:
日本百名湯・名湯百選の1つ。
草津温泉と並ぶ、群馬県の代表的な名湯。
温泉街は急傾斜地に造られており、『365段の石段』がシンボルとなっている。
石段の下には『黄金の湯』(硫酸塩泉)の源泉、途中には共同浴場『石段の湯』、石段の上には『伊香保神社』がある。
温泉街と『上ノ山公園(うえのやまこうえん)』は『伊香保ロープウェイ』で結ばれ、温泉街の周辺には榛名山や水沢うどんで有名な『水沢観音』がある。

【四万温泉】(しまおんせん)

所在地:群馬県吾妻郡中之条町
泉質:硫酸塩泉
特徴:
日本百名湯・名湯百選の1つで、国民保養温泉地第1号。
四万川沿いに温泉街が広がり、5つの地区に分かれており、なかでも日向見地区は四万温泉の発祥の地である。
寸志で入れる共同浴場や露天風呂の他に足湯や飲泉場が複数存在する。
名前の由来は「四万もの病に効く」とされたことから。

【法師温泉】(ほうしおんせん)

所在地:群馬県利根郡みなかみ町
泉質:硫酸塩泉(カルシウム、ナトリウム硫酸塩泉(石膏泉)、無色透明)
特徴:
日本百名湯・名湯百選の1つで、湯宿温泉・川古温泉とともに国民保養温泉地に指定されている。
開湯は1200年ほど前、弘法大師巡錫の折の発見と推定されている。
温泉は一軒宿で、混浴の大浴場は弘法大師にちなんで「法師乃湯」と称された。
与謝野鉄幹、与謝野晶子、若山牧水、川端康成をはじめとする多くの文人や女優の夏目雅子が訪れた。

【沢渡温泉】(さわたりおんせん)

所在地:群馬県吾妻郡中之条町
泉質:カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉
特徴:
名湯百選の1つ。
肌に対する効能が高いため、草津温泉での強酸性の湯治で荒れた肌を治す「草津温泉の仕上げ湯」として知られている。
また、群馬県医師会温泉研究所附属沢渡病院があり、患者に温泉の効能や環境を利用したリハビリテーションが行われている。
温泉街には十数軒の旅館と共同浴場が存在している。

千葉県の名湯

【勝浦温泉】(かつうらおんせん)

所在地:千葉県勝浦市
泉質:塩化物泉、炭酸水素塩泉
特徴:
名湯百選の1つ。
『鵜原温泉』『勝浦温泉』『勝浦うばら温泉』『外房の湯温泉』『三日月温泉』『湯場の原温泉』の総称(温泉郷)。
海岸沿いは南房総国定公園に指定されている。
勝浦温泉の源泉は茶褐色で塩分を含み肌に優しいと評判。
なお、湯場の原温泉の泉質は炭酸水素塩泉である。
温泉街は勝浦湾に面し、日本有数のカツオの水揚げ港である『勝浦漁港』が隣接している。
海岸沿いはレジャー施設が多く、リゾートホテルが中心で、温泉施設はほとんどが旅館・ホテルに設置されたものである。

神奈川県の名湯

【箱根湯本温泉】(はこねゆもとおんせん)

所在地:神奈川県足柄下郡箱根町
泉質:単純泉・アルカリ性単純泉
特徴:
日本百名湯の1つ。
箱根の玄関口にあり、箱根七湯で一番大きい温泉街で共同浴場も数多く存在する。
アクセス良好で、箱根登山鉄道箱根湯本駅を下車してすぐのところにある。

【塔ノ沢温泉】(とうのさわおんせん)

所在地:神奈川県足柄下郡箱根町
泉質:単純泉・アルカリ性単純泉
特徴:
日本百名湯の1つで、箱根七湯の1つに数えられている。
箱根湯本温泉より奥にある、伊藤博文や天璋院ゆかりの温泉。
アクセスは箱根登山鉄道塔ノ沢駅下車。

【芦之湯温泉】(あしのゆおんせん)

所在地:神奈川県足柄下郡箱根町
泉質:単純硫黄泉
特徴:
日本百名湯の1つで、国民保養温泉地。
箱根七湯の中では一番標高の高いところにある。
開湯は鎌倉時代と古く、江戸時代からは文人墨客がこの地を訪れている。

【湯河原温泉】(ゆがわらおんせん)

所在地:神奈川県足柄下郡湯河原町
泉質:単純泉・弱食塩泉・石膏泉など
特徴:
日本百名湯の1つ。
数十万年前に活動を終えた湯河原火山の浸食カルデラ内に湧出している温泉。
万葉集にも詠まれており、その歌碑が『万葉公園』内にある。
明治以降は文豪に愛され、国木田独歩や夏目漱石が小説を執筆した。
また、島崎藤村、芥川龍之介、谷崎潤一郎らが訪れている。
温泉街は日本旅館が主体で、古式ゆかしい"温泉街"の風情が残っている。

【七沢温泉】(ななさわおんせん/ならさわおんせん)

所在地:神奈川県厚木市
泉質:アルカリ性単純温泉
特徴:
名湯百選の1つ。
源泉の温度が23℃の冷鉱泉で、pH値が9~10と高いアルカリ度のため、ぬるぬるした触感が特徴。
温泉地に存在する旅館はそれぞれ日帰り入浴も受け付けている。
『飯山温泉』と同様に京浜地域の会社の社員旅行や丹沢帰りの行楽客の利用が多い。
「七沢温泉郷」には他に『広沢寺温泉(玉翠楼)』や『かぶと湯温泉(山水楼)』も含まれる。

★参考文献★

日本温泉協会
Wikipedia

-温泉
-, , , ,