日本全国には数えきれないほどの温泉があり、どの温泉が良いか迷ってしまいますね。
そこで日本経済新聞社の企画の『日本百名湯』およびNPO法人健康と温泉フォーラムが選定した『名湯百選』から、北海道地方にある温泉教授や温泉療法医がすすめる温泉地を紹介します。
温泉旅行の参考にしてください。
目次
- 1 北海道の名湯
- 1.1 【然別峡かんの温泉】(しかりべつきょうかんのおんせん)
- 1.2 【養老牛温泉】(ようろううしおんせん)
- 1.3 【定山渓温泉】(じょうざんけいおんせん)
- 1.4 【登別温泉】(のぼりべつおんせん)
- 1.5 【洞爺湖温泉】(とうやこおんせん)
- 1.6 【ニセコ温泉郷】(にせこおんせんきょう)
- 1.7 【朝日温泉】(あさひおんせん)
- 1.8 【豊富温泉】(とよとみおんせん)
- 1.9 【カルルス温泉】(かるるすおんせん)
- 1.10 【湯の川温泉】(ゆのかわおんせん)
- 1.11 【然別湖畔温泉】(しかりべつこはんおんせん)
- 1.12 【二股ラヂウム温泉】(ふたまたらぢうむおんせん)
- 1.13 【恵山温泉郷】(えさんおんせんきょう)
- 1.14 【川湯温泉】(かわゆおんせん)
- 2 ★参考文献★
北海道の名湯
【然別峡かんの温泉】(しかりべつきょうかんのおんせん)
所在地:北海道河東郡鹿追町
泉質:ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
特徴:
日本百名湯の1つ。
大雪山国立公園内にあり、秘湯として知られる温泉。
多くの自家源泉を持ち、すべて源泉かけ流しで加水・加温などは一切行っていない。
以前は七福神にちなんだ湯舟があったが、現在は多くがアイヌ語の名前がついた湯舟になっている。
【養老牛温泉】(ようろううしおんせん)
所在地:北海道標津郡中標津町
泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉
特徴:
日本百名湯の1つ。
源泉は湯量が豊富で高温(80℃以上)のため、かけ流しにしている旅館が多い。
約300年前に発見され、アイヌの人々が利用していた。
かつては宿泊施設が3軒あったが、現在は1軒のみとなっている。
【定山渓温泉】(じょうざんけいおんせん)
所在地:北海道札幌市南区
泉質:ナトリウム-塩化物泉
特徴:
日本百名湯の1つ。
豊平川の月見橋付近と高山橋付近に源泉が集中しており、岩盤の割れ目から毎分8600リットルもの温泉が湧き出ている。
温泉街にはところどころにさまざまな『かっぱの像』が点在している。
かっぱ淵に近い二見吊橋は定山渓の森林浴や紅葉の名所となっている。
【登別温泉】(のぼりべつおんせん)
所在地:北海道登別市
泉質:硫黄泉、食塩泉(塩化物泉)、明礬泉(含アルミニウム泉)、芒硝泉(硫酸塩泉)、緑礬泉(含アルミニウム泉)、鉄泉(含鉄泉)、酸性鉄泉、重曹泉、ラジウム泉
特徴:
日本百名湯の1つ。
自然湧出量は1日1万トンを誇り、9種類の泉質をもつ「温泉のデパート」。
『地獄谷』は登別温泉最大の源泉エリアである。
「にっぽんの温泉100選・総合ランキング」では毎年上位にランクインしている、日本有数の温泉地。
【洞爺湖温泉】(とうやこおんせん)
所在地:北海道虻田郡洞爺湖町
泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(中性低張性高温泉)
特徴:
日本百名湯の1つ。
『洞爺湖』の南側湖畔に温泉街が形成されており、無料の足湯や手湯がある。
また、湖畔には遊歩道や遊覧船の発着場、野外の彫刻展示場がある。
山には2000年の有珠山噴火で形成された火口があり、間近で見ることができる。(ただし、立入禁止区域あり)
【ニセコ温泉郷】(にせこおんせんきょう)
所在地:北海道虻田郡ニセコ町/倶知安町・北海道磯谷郡蘭越町
泉質:硫化水素泉・硫黄泉・鉄鉱泉・食塩泉
特徴:
日本百名湯および名湯百選の1つ。
ニセコ町と蘭越町のニセコ温泉郷は国民保養温泉地に指定されている。
ニセコアンヌプリを中心に温泉地が広がっており、温泉郷の範囲が広く一軒宿が多いため、紹介のされ方によって郷内の温泉地の数が異なる。
ニセコ温泉郷の加盟施設で利用できる『湯めぐりパス』が通年販売されており、ニセコフェスティバルにあわせてスタンプラリーが開催される。
※ニセコ温泉郷内の温泉
⇒ニセコ五色温泉(にせこごしきおんせん)
⇒ニセコ湯本温泉(にせこゆもとおんせん)
⇒ニセコ東山温泉(にせこひがしやまおんせん)
⇒ニセコ昆布温泉(にせここんぶおんせん)
⇒ニセコ湯の里温泉(にせこゆのさとおんせん)
⇒ニセコ薬師温泉(にせこやくしおんせん)
⇒ニセコ新見温泉(にせこにいみおんせん)
⇒ニセコアンヌプリ温泉(にせこあんぬぷりおんせん)
⇒ニセコ駅前温泉(にせこえきまえおんせん)
⇒昆布川温泉(こんぶがわおんせん)
⇒ニセコ黄金温泉(にせここがねおんせん)
⇒ニセコワイス高原温泉(にせこわいすこうげんおんせん)
⇒ひらふ温泉(ひらふおんせん)
⇒倶知安温泉(くっちゃんおんせん)
【朝日温泉】(あさひおんせん)
所在地:北海道岩内郡岩内町
泉質:含硫黄・カルシウム - 硫酸塩泉(硫化水素型)
特徴:
日本百名湯の1つ。
岩内町の山深くの湯内川の谷間に一軒宿がある。(ただし、2010年の豪雨で長期休業中)
渓流の近くに足元湧出の混浴露天風呂があり、いずれも源泉かけ流しで、内風呂は飲泉も可能。
山深いため、冬季(11月~4月)は積雪のため休業、携帯は圏外。
雷電山への登山基地となっていて、山頂までおよそ3時間。
【豊富温泉】(とよとみおんせん)
所在地:北海道天塩郡豊富町
泉質:ナトリウム塩化物泉(弱アルカリ性高張性低温泉)、ナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉(弱アルカリ性高張性高温泉)
特徴:
名湯百選の1つで、国民保養温泉地。
石油試掘の際、天然ガスとともに湧き出た温泉。
古くから火傷に効くとされ、近年では疥癬やアトピー性皮膚炎にも効能があると話題になり、湯治客や観光客が多い。
(ただし、効能は万人にその効果を保証するものではなく、体調や皮膚の状態によっては感染症の危険もあるため注意が必要。)
1978年に稚内温泉(わっかないおんせん)が開かれるまでは日本最北の温泉だった。
【カルルス温泉】(かるるすおんせん)
所在地:北海道登別市
泉質:単純温泉(低張性中性高温泉)
特徴:
名湯百選の1つで、国民保養温泉地。
登別カルルス温泉とも呼ばれ、バスクリンがこの名称で入浴剤を販売している。
入浴剤は乳白色だが、実際の源泉は無色透明。
周辺は「支笏洞爺国立公園」に指定され、『カルルス温泉サンライバスキー場』が開設されている。
【湯の川温泉】(ゆのかわおんせん)
所在地:北海道函館市
泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
特徴:
名湯百選の1つ。
登別温泉・定山渓温泉とともに北海道三大温泉郷の1つに数えられる名湯。
北海道三大温泉郷の中では唯一海岸沿いに立地しており、住宅街や学生街と一体となった温泉街を形成している。
函館市電湯の川線の湯の川温泉停留場の近くに足湯『湯巡り舞台』が、函館市熱帯植物園にも足湯がある。
【然別湖畔温泉】(しかりべつこはんおんせん)
所在地:北海道河東郡鹿追町
泉質:塩化物泉、硫黄泉
特徴:
名湯百選の1つ。
然別湖の西岸にあり、湖畔にホテル型の温泉旅館が建っている。
大雪山国立公園の中にあり、然別湖周辺は自然環境の保全のため自然の改変は原則禁止されている。
冬場に然別湖が凍結すると、湖上に露天風呂が造営される。
【二股ラヂウム温泉】(ふたまたらぢうむおんせん)
所在地:北海道山越郡長万部町
泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
特徴:
名湯百選の1つ。
「ラヂウム温泉」を名乗っているが、放射能濃度が温泉法における『放射能泉』の基準に達していないため、放射能泉ではない。
二股温泉、二股ラジウム温泉、二股らぢうむ温泉など、いろいろな呼び名がある。
源泉に含まれる石灰分が石灰華を形成し、旅館の傍に巨大な石灰華ドームがある。
この石灰華ドームは北海道の天然記念物に指定されている。
【恵山温泉郷】(えさんおんせんきょう)
所在地:北海道函館市
泉質:炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫酸塩泉、含鉄泉、酸性泉
特徴:
名湯百選の1つで、国民保養温泉地。
水無海浜温泉(塩化物-硫酸塩泉)、恵山温泉(酸性含鉄泉)の総称。
この一帯は国民保養温泉地に指定される名湯ぞろいである。
漁業が盛んで、「ごっこ」や「がごめ昆布」など独特の海の幸が有名。
※出典:ゆこゆこ
【川湯温泉】(かわゆおんせん)
所在地:北海道川上郡弟子屈町
泉質:硫黄泉、酸性明礬泉など
特徴:
名湯百選の1つ。
温泉街の中を高温の温泉川が流れる。
町中に湯の川が流れているので、湯けむりと硫黄の香りが漂う情緒深い温泉街になっている。
湯量が豊富だが強酸性泉のため、すべての施設が源泉かけ流しになっている。
★参考文献★
日本温泉協会
Wikipedia